Heart Weatherのつくり方~筐体編~
先日Web × IoTハッカソンで制作したHeartWeathr。
ちょっとづつ作り方を書いていこうかと思っています。
まずは外側の筐体から。
<作り方>
①ポンチ絵を描く
②ざっくりとした寸法を決める
③部品の割方を決める
④部品データを作成
⑤部品加工
⑥組み立て
<使用したソフト・サイト>
・Fusion360
・Inkscape
・MakerCase
・アクリ屋.com
<詳細>
①ポンチ絵を描く
アイデア出し会で決まった案を具体化しつつポンチ絵に。
ついでにざっくりとした寸法もを決めます。
今回の設計制約は裏に取り付ける液晶ディスプレイサイズと、
鉄道模型ジオラマの寺が入ることの2点。
・ディスプレイサイズ:幅250mm×高140mm
・ジオラマ最外寸法:幅90mm×奥行110mm(いずれもだいたい)
これで箱庭部分の寸法を決定。
これに合わせて上下左右の各部品を隠す場所を含めた寸法を決めます。
見た目のバランス的なもの頭の中でやってもよくわからないので、
3D-CADで調整しながら、後は大体きりのいい数字にしました。
プロトなので、ギリギリで作ることの方が恐ろしい。
↑CADイメージ図
②部品の割方を決める
今回は作品として外に見せる透明アクリル部分と、
ポンプ、基板など外から見えないようにする黒アクリル部分が必要になります。
外からの見栄え、組立性、水漏れ、分解性を考慮して部品割の位置を決めていきます。
基本的には組立性と分解性が高いMakersCaseを使うことを前提として、
水が漏れてはいけない部分は接着、
取り外しが多いであろう上下は両面テープということにしました。
平面方向の位置決めは余ったアクリルで突起をつけてそれを使うことにしました。
③部品データを作成
今回FabLab鎌倉さんでお借りするレーザーカッターは、pdfデータは必要です。
イラレ・・・はお高くて手が届かないので相応ソフトInkscapeを使いました。
※ひょっとしたらCADデータから持っていく方法もあるのかな?追って研究。
目隠しの部分、下部の土台部分はMakerCaseで作成。
目隠しは上のふたになる部分と、箱庭が入る部分を切り抜きました。
土台は配線取り出し用の穴を側面に、
水を循環させるための排水口も追加。
※排水口は後加工で10mm×80mmくらいま拡大したものの、足りず。次回修正ですね。
中の水槽部分は降雨機構と降雪機構を取り付けるための溝を切り、
側面には風を通す用の穴をつけました。寸法は適当。
如何せん装置を借りる日には限りがあるので、ある程度は適当ですね。
こうして18点の部品図が完成しました。
↑その一部
④部品加工
FabLab鎌倉さんでは月曜日の朝お掃除に参加すると、
装置を格安で使わせてくれます。
というわけで、掃除に参加。掃除後度アクリルを切りました。
切断開始位置を誤ってかっこ悪くなった部分がありますが
もう治せないのでしょうがない。そこはあきらめることにしました。
↑土台部分
⑤組み立て
さて、組立です。
MakerCaseのギザギザについてははめるだけ。
それ以外はココを参考にアクリルを接着していきます。
マスキングテープでかなり養生したのですが、
ちょっと汚れちゃったのが悔しい。修業が必要ですね。
箱庭部分は水漏れが最も怖いので、
側面と底面の厚手のプラシート間はバスコークで。
結果的に水漏れしなかったので、優秀優秀。
というわけで完成です。間に合って良かった。
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